せいやパパです!
育休後に子どもを保育園に預けて復職を考えている人も多いでしょう。
しかし、待機児童が多い地域では残念ながら入園できないこともあります。
保育園が決まらなければ復職が難しく、退職を余儀なくされるかもしれません。
キャリアが絶たれてしまうのはもちろん、失業保険がもらえるのかも気になりますよね。
結論から言うと、保育園に入園できず退職すると失業保険をもらえない可能性があります。
ただし、退職になっても失業保険をもらう方法もあります。
もらえる思っていたお金がもらえないとダメージが大きいので、しっかり確認しておきましょう。
②失業保険をもらえた場合は自己都合退職扱い?
③退職になっても失業保険をもらう方法
④育休を延長する方法
失業保険をもらえない可能性がある理由
失業保険がもらえない理由は、仕事が決まっても保育園に入園できない限り働けないからです。
失業手当をもらえるのは働く意思はあるのに仕事に就くことができない人です。
この「働く意思がある」という部分がネックになります。
あなた自身が働く気満々だったとしても、子どもを預けられない限り働けませんよね。
仕事が決まっても働けない=働く意思がないとみなされ、失業保険をもらえない可能性があります。
とはいえ失業保険の受給対象になるかは状況を考慮してハローワークが判断します。
失業保険をもらえる場合もあるので、一度ハローワークに相談してみるといいでしょう。
ただし、預け先のあてもないのにウソをつくのは絶対にやめましょう。
また、退職後に新しい仕事を探さない場合は失業保険の支給対象になりません。
退職後の動き方にはいくつかパターンがあります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
預け先を探して再就職を目指す場合
仕事を探す場合は復職の意思があるとみなされれば失業手当を受け取れます。
そのため、復職の意思があるとみなされるかどうかが重要です。
認可保育園に落ちてしまった場合でも、以下の方法で子どもを預けることができます。
しかし、育児をしながら預け先も仕事も探すのは過酷です。
しかも、この中で長期的に使えるのはほぼ認可外保育園だけです。
小規模保育は2歳までですし、ベビーシッター・保育ママは金銭的負担が大きいです。
幼稚園の預かり保育は預け先も時間帯も限られますし、両親が働いていると実家も頼れませんよね。
できる限りのことはした方がいいですが、認可保育園に落ちるとかなり厳しいのが現状です。
育児に専念する場合
育児に専念する場合は就職する意思がないとみなされ失業手当はもらえません。
ただし、改めて就職先を探すときに失業手当をもらえるよう給付期限の延長申請をしておきましょう。
個人事業主になる場合
会社員として仕事を続けるのが難しい場合、個人事業主として独立する方法があります。
この場合、再就職手当を受け取ることができます。
しかし、退職後にいきなり個人事業主として独立するのはかなりハードルが高いです。
「育休中に副業を始めて育休明けから独立する!」と考えている人も居るかもしれませんが、現実的にはかなり難しいでしょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また、独立するにしても子どもを預けられなければ仕事を続けるのは難しいでしょう。
失業保険をもらえた場合は自己都合退職扱い?
保育園が決まらず退職した場合も、復職の意思が認められれば失業保険がもらえます。
そこで気になるのが自己都合扱いになるかのどうかです。
保育園に入れず退職になるのは、あなたの責任ではありません。
しかし、会社側に責任があるわけではないので、残念ながら自己都合退職扱いになります。
ただし「特定理由離職者」に該当し、一般的な自己都合退職より優遇されます。
一般的な自己都合退職は失業保険をもらえる条件が「離職の日以前2年間に被保険者期間が通算して12ヶ月以上勤務していたこと」ですが、特定理由離職者は「離職の日以前1年間に被保険者期間が通算して6ヶ月以上勤務していたこと」となっています。
ちなみに「離職の日」とは退職日ではなく最終出勤日のため、育休前の最終出勤日以前に6か月以上勤務していれば支給対象になります。
また、失業手当の有効期限の延長も可能です。
就職活動を再開するときに失業手当を受け取れるよう延長申請をしておきましょう。
退職になっても失業保険をもらう方法
保育園が見つからず退職してしまうとかなり厳しいのが現実です。
ただ、救済策が全くないわけではありません。
それは職業訓練を受けることです。
職業訓練を受けていれば求職中よりも保育園に受かりやすくなりますし、数は多くないですが託児所付きの職業訓練もあります。
また、職業訓練を受けている間は失業手当がもらえるため、そのお金で小規模保育園や保育ママを利用することでさらに保育園に入りやすくなります。
職業訓練を受けても保育園に入園できる保証はありませんが、完全に退職してしまうよりは可能性が高くなります。
育休を延長する方法
退職になっても職業訓練を受けることで失業手当をもらえる可能性があります。
とはいえ職業訓練の後に新しい会社に慣れるのも大変ですし、今の会社で続けていけるのが一番ですよね。
育休の延長申請をすれば、最長で2年まで育休を取れることをご存じでしょうか?
育休を延長すれば退職せずに済むかもしれません。
育休を延長する場合、子どもの1歳の誕生日の前日までに会社に延長の申請をする必要があります。
また、育休を延長するためには自治体から不承諾通知書をもらっておく必要があります。
不承諾通知書は認可保育園に申し込んで入園できなかった場合に自治体から発行されます。
育休を延長するためにいつまでに保育園に申し込む必要があるかは必ず自治体に確認しましょう。
育休を延長しても保育園に入れるかは分かりませんし、育休を延長するデメリットもあります。
育休を延長するデメリットはこちらの記事をご覧ください。
育休を延長するデメリットは確かにありますが、退職してしまうことに比べればデメリットは小さいと言えるでしょう。
まとめ
正直なところ、保育園が見つからず退職になってしまうとかなり厳しいのが現実です。
退職にならずに済むのが一番ですが、もし退職になってしまった場合にも困らないよう何ができるかをしっかり覚えておきましょう。
また、ギリギリになってから保活を始めると、入園できない可能性が高くなってしまいます。
育休中にやっておくべきことは事前に確認して、慌てることの無いようにしておきましょう。
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